音楽はワイヤードでは,「音楽」でいることができないのだろうか。ならばいっそ,辛苦の罠は解き放たれた方がいい。真面目に,考えても,ね。
著作権団体「SDMI」による音楽ファイル電子透かし保護技術のクラッキング方法を公開しようとしていた学者グループが,米国レコード協会の訴訟を行うという圧力から,公開を取りやめることを決めた。ほぼ最終稿に近いクラッキング方法は一部ウェブサイトに公開されている。「問題のあるシステムを破った人間に,訴状が舞い込む状況は容認できない」という意見もある。
週のはじめから問題になっていたが(ZDNet Newsの記事),このような結果になったようだ。まっ,つまりはまともに保護などできないシステムであり,どうぞ採用してください,私は自由に音楽を楽しませてもらいます,となるわけだ。SDMIは,もう2年も前に決めた第1フェーズ(過去記事)も意味なしに終わり,昨年末に固めるはずの第2フェーズも↑のような状況だ。つまり,能無しはなにをやっても無駄ということ。
日本のオンライン音楽販売でも,著作権管理をしているファイルがあるが,おおむねロクな話をきかない。やれハードディスク間でコピーしたら聴けなくなったとき,プレイヤーにコピーしたくてもできなくなったとか,バックアップを取りたくてどういう手順でやったらいいのかわからないとか。そんな音楽は楽しめるものではなく,「音楽」ではない。私たちは,苦しむための音楽など,手にしない,断じて,絶対,疑いもなく。(追記:概論としておもろいですね,わかりやすいし(^_^),DeSDMI,ネタ元@LYCHEE SOUNDS -Auxtracker-)
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